08年作品へ

ココアかな?コーヒーかな?


ジュウサンヤハ
ギンノシズクヲ
フリソソギ
ススキノホカゲヲ
サヤケクウツス 十三夜は
 銀のしずくを
 降りそそぎ
芒の穂陰を
 さやけく映す
   
しっとりしてますね。(12月)


山々は秋の装い。


ハタナカハ
アカクサキミツル
アカマンマ
コマッタモンダト
アルジナゲキオリ 畑中は
 紅く咲き満つる
 あかまんま
困ったもんだと
 主嘆きおり
   
あかまんま(イヌタデ)は可愛いけど…(11月)


紅葉の季節です。


ヒノタマガ
グルグルタギリ
ヒバナフワッ
ジャラジャラホソク
センコウハナビ 火の玉が
 ぐるぐるたぎり
 火花ふわっ
ジャラジャラ細く
 線香花火
   
じーっと眺めて変化が楽しい線香花火。(10月)


毎年いただく、つやつやの栗!


アロマトリートメントノ
テニミヲアズケ
ウトウトトロリ
キョウハモウショビ アロマトリートメントの
 手に身を預け
うとうととろり
 今日は猛暑日
   
あー、あの店へ行ったのね。(9月)


あじさいが梅雨を浴びていきいき。


アケガタノ
タイフウイッカノ
セミノコエ
ハヤオキセヨト
セキタテテクル 明け方の
 台風一過の
 蝉の声
早起きせよと
 急き立ててくる  
ハハは朝が苦手なのだろうか?(8月)


春の国見山(奈良)


カレイロノ
クキニチイサク
タツミドリ
アジサイスデニ
ハルマツスガタ 枯れ色の
 茎に小さく
 立つ緑
あじさいすでに
 春待つ姿  
冬のあじさいを詠む。(2月)


  
家中探し回っても見つからず…
ひょっこり戻ってきた愛猫を描く。


 オオイナル
タイヤニ
ツブサレユクダイコン
タンセイコメタルニ
ホウサクカナシ 巨いなる
 タイヤに
 潰されゆく大根
丹精込めたるに
 豊作悲し
丹精込めた大根を潰す農家の悲しみに。


愛猫への真心こもる1作。



アカミオビ
フクラムケハイ
ミセソメテ
ナンコウウメノツボミ
イマカンニイル赤み帯び
 ふくらむ気配
 見せそめて
南紅梅のつぼみ
 今寒に入る
裏庭の南紅梅を詠む。(1月)