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◆隠された記憶(119分) おススメ度 「名誉の★1つ?」 再考・反芻・解釈がゼッタイに必要。難解な映画です 宣伝では「衝撃の結末!」といたいけな観客をあおっておきながら、本来は「結末はどうでもいい」という考えで作られた映画。カンヌ国際映画祭でも監督賞ほか3部門に輝いた、ミヒャエル・ハネケ監督の“今まで見たこともない”深層心理サスペンスです。
まず、いつも映画を観る調子で観ていたのでは、さっぱり要領を得ないまま、取り残されてしまいます。映画館へは行っていませんが、エンドロールを眺めながら呆気にとられている人、そしてエンドロールの後に何かがあるに違いない!と最後まで必死に目を凝らしている人、といった同情に値する人々の姿が容易に目に浮かびます。この作品は評論家ぐらいにならないと1度見ただけでは終わらない。DVDでも購入して各場面を振り返り、自分なりに咀嚼するという作業が必要になります。そうしてさえ、はっきりした結論は出ないのです。それがどうにもうっとおしいと感じる人と、素晴らしい巧妙だ絶品だと感じる人に2分されます(私は前者)。
印象的なカットや衝撃的なシーンは確かにあるし、微妙な気持ち悪さを最後まで維持させた仕事っぷりは、芸術的といわれればそういうものかもなあ?とは思いますが…いろんな評論で「息もつかせぬ」「目が離せない」と書いているほどではないかと。そこまで作品に入り込む以前に、眠気を抑えるのに必死な人の方が多いと思われます。また、フランスの社会問題を肌で理解することのできないニッポン人には、アルジェリア人が出てきてもなんのことやら…で余計に難解な作品になってしまいます。そして一言いわせてほしい。主人公のパーソナリティが全く理解できません!!問題解決能力ゼロ人間にしか見えないのですが??
ハネケ監督は「最近の観客は映画に結末を求めすぎ。観客に考えさせる映画を作りたかった」とかなんとか言っていたそうですが、別に映画以外の場面でいろいろ考えてるっちゅうの。押し付けがましいヤツだなあ、もう!…という訳で、映画に悩まされるなど真っ平ゴメン、製作陣はラストまで責任を持って楽しませてくれりゃいいんだ、と考えている私のような人には、甚だ不愉快な映画でした。フランス人の仲間内だけで、勝手にやってくれ。