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◆アイランド(137分) おススメ度 「映画の良し悪しはネタじゃないのね」 見ごたえある逃走劇とプリミティブな人間の魅力を描く。 近未来、クローン、そして人間性の回復…と全てがどこかで聞いたことのあるようなありきたりのネタに過ぎず、前宣伝もイマイチで後評判も聞こえてこない…期待できる点が全然なかったのですが、鑑賞後は「なんや。面白いやんコレ!」。十分に楽しめました。
物語の底の浅さはあまり問題になりません。単調で規制だらけの毎日に疑問を持ったクローンの一人、リンカーン(ユアン・マクレガー)の逃走シーンが始まる頃から、手に汗握る展開にグイグイ引きこまれていきます。2017年とは思えないほど発達した都市の様子もなかなかの見もの。何のエネルギーで走っているのか分からない電車状の乗り物やスターウォーズ真っつぁおのスピーダーもどき、一度乗ってみたいような未来仕様の美しい車などが登場し、気分を盛り上げてくれます。それらを容赦なくぶっ壊しながらメリハリ良く展開するド派手なアクションシーンが、この映画の一番の見所でしょう。
また、クローンとして生まれてたった3年と4年、外界の知識がほとんどないというとんでもないハンディを背負った男女が、初めての出来事に触れたときのピュアな反応が単純に楽しめます。前半のキーマンとなるスティーブ・ブシェミの演技は印象的でしたのでもっと大切な役にしてあげてほしかったですが。その他にも要所要所に魅力的なキャラクターが配置されています。今をときめくスカーレット・ヨハンソンは素晴らしく美しいです。スタイル最高!女性から見てもほれぼれしてしまいます。
人間の知性(好奇心)の力とか、現代人が失くした「生きる」ためのプリミティブな体力とか、軽くメッセージも発しているようですが、あくまでもご都合主義なハリウッド映画。ストレートに起承転結を楽しめばいい映画なんだと思います。