| 本books | 映画movies | 漫画comics | いろいろetc |
◆007 カジノ・ロワイヤル(144分) おススメ度 「シブイ!」 クールでタフな新ボンド。 まず、シリーズ恒例の「つかみ」は、オシャレなタイトルバックから最初のアクションシーンまで、いきなり手ごたえ十分で、「つかみ」どころかひとつのクライマックスくらいの手ごたえがあります。肉体派ダニエル・クレイグの強靭なボディがこれでもか!と見せつけられるオープニングです。(ちなみに、追われる側の爆弾魔の運動神経も尋常じゃなく凄かったです。)
筋肉むきむきの肉体はド派手なのに、全体を通して感じる印象は「渋い」。とにかく「渋い」のです。言葉少なで表情を変えないボンドはシンプルながらとことんオシャレな服装がよく似合っています。ボンドが追う事件も派手な爆弾テロの様相を持ちながら要は「カネ」、大金を巡る悪党どもの悪事な訳で、どことなく地味な印象です。そしてボンド最初の本気の恋の相手も知的な黒髪美人。「手軽な」人妻しか相手にしてなかったボンドの心の鎧を解き放ったこの恋は、事件の顛末と絡み合いながら、隠されたボンドの「心」を我々に伝える上で素晴らしく効果的な役割を果たしていきます。さらに、男性諸氏が見れば身のすくむ想いがするであろう、珍妙な(しかし効果絶大な)拷問シーンも、このボンドが演じると実にシリアスに見ていられるから不思議です。いやあ、切ない。そして、渋い。
次回作はこのまさに1時間後の舞台設定で始まるとのこと、非常に楽しみです。次はどんな場面で、どんな表情で「マイネームイズボンド、ジェームズ・ボンド」と言い放ってくれるのか。
でも、やっぱり、個人的にはどう〜も、ボンドのイメージとは違うような…。ボンドとして見るには、顔の系統、髪の色や禿げ方(!)がしっくりきません。なにより、ボンド・ビギニングなのに渋すぎるって(年とりすぎ)。ま、別に007マニアでもなし、面白かったから、いいんですけどね。