◆TRICK劇場版2 (111分)
おススメ度
「ファンは必見だけど、うーん。」
おんなじことの繰り返し+シリーズ完結(?)のファンサービス
 TVの第1シリーズから見ている自分にとっては、決して外すことのできない本作。でも、今回の「よろしくネッ」よりも随分前の「おっかぁ〜さまぁ〜」の頃の方が面白かったなあ。最終話ということで、トリックワールド定番のネタたちが、全て少しずつ華やかに派手に加工されて登場したのですが、私の感覚ではそれが逆につまらなさの原因になっていた気がします。簡単に言えば「やりすぎ」。例えば、上田教授の「通信教育で身につけた拳法がスゲー強い」のは面白いけど、それが「ゴムゴムの〜(ワンピースのパロディ…)」になってしまうとつまらない。奈緒子ファンのテルキナも、写るか写らないかくらいでチラリといるから面白いのに、客席のド真ん中で存在を主張されると逆につまらない。トリックのファンというのは、気づくか気づかないか、微妙なラインで盛り込まれた笑いを自分のものにする楽しみを知っている人たちだったと、私は勝手に思っているのですが。あるいは、本当にトリックが好きだった人たちにとっては、あらゆるギャグが最終形態をとっていることで、「ああ、本当にこの話で終わってしまいそう」という考えが無意識下で形成され、それがこの作品への抵抗感へと繋がっているのかもしれません。
 そうは言いながら、てんこもりのネタにかなり笑わせてもらいました。ツボにはまったギャグも幾つもあります。☆の数は、他のシリーズに比べての場合で、単体で考えるとなかなか楽しめた気もします。しかし、トリックはこれが初めてという人がどういう印象を受けるかは疑問です。タイトルでもあるトリックの内容はといえば、大して大掛かりな仕掛けや謎があるでもなく、前のシリーズと比べても代わり映えしません。
 この作品を見ると、つい当初のシリーズに立ち戻って、あの頃の面白さを再確認したくなります。そういう役割は十分に果たした映画だったかもしれません。