◆ワイルドスピード×3 TOKYO DRIFT (104分)
おススメ度
「ゼッちゃんが悪者だけどカッコイイよ」
ドリフトシーンは見もの。ヘンなニッポンも見もの。
 前2作とはかなりイメージが違いますが、舞台がニッポンということで、わが国の人たちにはとりあえずどんな描き方をされているのかという興味を持って見続けることができるのではないでしょうか。それがたとえガッカリするものであったとしても、笑止!なものであったとしても…。
 まず、日本人はほとんど、中国人が演じています。同じアジア人でも、日本人からすれば顔つきも雰囲気も全然違うので、かなり違和感を覚えます。一瞬、レースのスタート場面で妻夫木聡が出てくるんですが、「あーこれよこれよ日本人は」って思います。英語のなまり方も、ファッションも、妙〜に「違う」んですよね。街並みにも勿論、監督のバイアスがかかっています。これを不愉快と見るか、そうかそうかそういう風に日本を捉えていますか〜と広い心で見られるかで、本作への評価は全く異なるものになるでしょう。私はまあ自分が見る分には笑って済ましていましたが、これが他国でのニッポン評価になるのかと思うと、やや心穏やかではいられません。
 まあその辺の背景を無視すれば、この映画の主役はピカピカでクレイジーな車たちです。スピード自慢だけでなく、タイトルのとおり
「ドリフト」が大きな見せ場となります。ドリフトって世界共通のテクかと思っていたら、山道の多い日本が本場なんですかね?(主人公は日本へ来て初めてドリフトというものを知ります。)ゼッちゃんをはじめ日本の車も多数登場し(改造されまくって原型をほとんど留めていないという説もありますが)、夜の闇の中に車体を輝かせながら疾走する姿にホレボレ。そのかっこいい勇姿をひととおり見終わったら、ストーリーにはすっかり興味をなくし、後半はウトウトしながら千葉真一によるありえないキャラクタを半目で眺めて終わりましたとさ。