◆X-MEN ファイナルディシジョン(105分)
おススメ度
「ドラマチックでサービス満点」
悲劇に彩られた、ミュータントによる豪華な異種格闘!
 原作のアメコミファンという訳でもなく、前知識がまったくないままに、なんとなく話題になっていたシリーズ1〜2を見てきて、そろそろこの世界観に馴染んで先の展開が楽しみになってきたところで、この3作目はドカンといいモノを作ってくれました。
 本作では怒涛のように
数々の悲劇が繰り広げられます。キーとなるのが、ミュータントの能力を瞬時にして消し去ってしまう新薬の登場。人間は、それを「キュア」と称し、悩めるミュータントを“救う”ものだという触れ込みで大々的に発表しますが、ミュータントが心配していたとおり、「キュア」は銃に装填できる対ミュータント兵器として密かに改良されています。ミュータントの存在自体を否定するこの新薬の開発をきっかけに、過激派ミュータントと人間の全面戦争が勃発するのです。
 今回は、この過激派ミュータントの中に、マグニートーを越える最強の人物が登場します。この人物の存在が、否が応にも悲劇性とドラマチックさを盛り上げてゆきます。最後の
大・異種格闘戦はCGを駆使した非常に見ごたえのある仕上がりで、内容的にも単なる力と力、量と量のぶつかりあいではなく、「火と氷」、「剛と柔」、そして「破壊と回復」…相反する能力を持つミュータントが1対1で技を競い合うという面白さを盛り込んだサービス精神が嬉しいのです。
 もしかしたら、コアなファンにとってはいろいろと思うところがあるのかもしれませんが、映画で初めてX-MENを知ったというようなライトなファンにとっては、かなり傑出した作品となったのではないでしょうか。なお、
エンドロールの後に重要なシーンが隠されているので、お見逃しなく。