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箱男/安部公房
一見、荒唐無稽な話ですが、非常に知的で意地の悪い遊び心に満ち満ちています。
「見るもの」「見られるもの」の仕掛けだけなら凡庸ですが、躍動感に溢れる展開力がお見事。
氏独特のエロティックで薄汚れた描写も健在。極めて巧妙な虚飾の世界に翻弄されるのが快感です。
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詳細感想 |
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方舟さくら丸/安部公房
悲劇?喜劇?ブラックユーモア溢れる奇天烈な冒険物語。同じ場所をグルグル回りながら
自分の糞を食べて生きている“ユープケッチャ”、便器に詰まって身動きが取れなくなった“ぼく”…
滑稽でグロテスクな暗喩。クレイジーな内面の転写。キッカイな人間模様。ハマります!
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水中都市・デンドロカカリヤ/安部公房
氏のオモシローイ初期短編11編。それは「教訓のない寓話」であり、「説明のつかない魅力」を持つ。
よく言われるようにカフカを思い起こさせるものが多いですが、「カフカの影響」とかでは片付けられない。
無意識下の不安感を取り出して文字に置換する実験に成功した稀有な作家だと思います。 |
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カーブの向こう・ユープケッチャ/安部公房
後期に書かれた長編の原型となる短編を含む全9編。
長編の読了後に読めば、作者の意図を探る上で格好の材料となります。
でなくとも、それぞれが刺激的で面白い。この大いなるふざけた世界で笑うもよし、悩むもよし。
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河童/芥川龍之介
この作品を書いたのは自殺する5ヶ月前のことだそうで、彼の危うい心理状態がよく出ているらしい。
しかし読んだのが小・中生くらいの時だったので…なんか河童世界に舞い込んで人間社会を風刺してる
面白いお話だなと思ったくらいだったかも? 読んでいると鳥獣戯画が頭に浮かんできました。 |
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羅生門・鼻・芋粥・偸盗/芥川竜之介
「王朝物」と呼ばれる作品群で、今昔物語などに題材を得ています。
全部どこか知っているお話なので、読みやすいです。有名な「羅生門」の描写は子どもながらに
ちょっと震えがくるくらい鬼気迫るものがありました。「鼻」「芋粥」は滑稽で楽しい話です。 |
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地獄変・邪宗門・好色・藪の中/芥川竜之介
「藪の中」に感銘を受けた記憶が…。ミステリーが好きだったので。この話で「真相は藪の中」
という言葉を覚えました。事件は本当に藪の中で起こった(と記憶している)のが皮肉で笑えます。
その他の話も十いくつの子どもにはかなり刺激的で、夢中になって読めました。 |
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蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ/芥川竜之介
「蜘蛛の糸」は芥川作品がなくともあまりにも有名だから別ですが、
正直、あんまり覚えてないんですよねえ…。
但し、どれを読んでも芥川君が好きになる一方だったという記憶だけは鮮明に残っています。 |
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こころ/夏目漱石
これは素直に名作でしょう。私自身も思春期には自分の内面にとにかく潜りこんでいく過程を好んだので、
延々と語られる先生の「こころ」の描写にのめり込みました。美しく、読みやすいなあ、という印象。
設定は、単なる恋の三角関係なんですが。「それから」「三四郎」も読んだはずですが記憶が曖昧…。 |
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友情/武者小路実篤
なんちゅうアツクルシイ話や!と思いました…。
青年の「恋と友情」…時代がいくら流れても永遠に変わることのないテーマを、
何かもう本当に一生懸命な心で描ききっています。中学生ぐらいで一度読んでおくといいかもね。 |
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たけくらべ/樋口一葉
少年・少女期の一途で不器用な心が切なく美しく描かれています。
想いと行動を一致させられないもどかしさ。懐かしいあの頃に誰もがタイムスリップしてしまいます。
悲劇的な時代背景が、本作を一層、はかない色合いに彩っています。 |
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伊豆の踊り子/川端康成
超・有名な本作ですが、今、よくよく考えてみれば特に好きな話ではないなあ。
情景描写が美しいとか、日本的情緒が溢れているとか、確かにそうですが…
それだけでは刺激が足りなーい。優等生の書いた話みたい。美しい…それだけ。あ、そこがいいのか。
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潮騒/三島由紀夫
素朴で力強い、純粋な恋愛小説。万人に読みやすいところが良いです。
焔を飛び越えてくる、あの有名なシーンは衝撃的でした。
潮騒と海の香りが本当に漂ってくるような作品ですねえ。瑞々しい。
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城の崎にて/志賀直哉
自分を飾っても仕方がないので白状しますが、本当に、面白くなかったんです(涙)
城之崎温泉へ行く前に、なにやらしんどい気分で読んだような。短編だったのが救いなくらいで。
言いたいことは分かるような気はしたけど、面白くないよ…。 |
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川三部作(泥の河・螢川・道頓堀川)/宮本輝
氏の作品は薫り高い文学でありながら分かりやすく、エンターテイメント性があるので大好きです。
それに、心根が本当にキレイな人が書いたんだろうなという優しさが伝わってきます。
やっぱり文学は面白くなくっちゃね。
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